看護師の主な仕事は患者のお世話だが、他部署などからかかってくる電話対応も大切な仕事の一つである。コミュニケーションは苦手ではないのに、なぜか電話は苦手というケースがある。最近はSNSでのコミュニケーションが多く、電話をすることや固定電話の機能に慣れていないこともあるかもしれない。一方的なタイミングでかかってくる上にその場で対応する必要のある電話での過去の失敗がトラウマになって、受話器を上げると頭が真っ白になって焦ってしまう人もいるだろう。
克服法として、電話をかけたりとったりする前に深呼吸をしてみると心が落ち着く。電話に慣れていないことが原因なら電話の機能を使えるようにし、SNSで話が伝わりにくいと感じたときに電話をかけてみると、いいたいことがきちんと伝わり電話に慣れることができる。電話をかける前に用件をメモにまとめたり、ゆっくり話すと自分の気持ちが静まり相手にも丁寧な印象を与える。看護師の現場でも電話対応で困ることがある。受けた電話に即答できなかったり、他部署や他の職種の人からの電話の内容が理解できなかったりする場合は、「確認して折り返します」や「担当者に代わります」といった対応で問題ない。
電話をかけたときに「そんなことも知らないんですか」などとキツイ対応を受けることもある。もしかすると相手の都合を考えるあまり、丁寧過ぎる回りくどい口調になっていることが相手をイライラさせている原因かもしれない。「~さんの~について」などと用件から切り出すと会話がスムーズになる。「こちらでは確認できなかったのでご連絡しました」とクールに返すと、相手も冷静さをとり戻すことができる。